厚木循環器内科クリニック(あつじゅん在宅)様
2024年6月19日(水) 18:00![](https://blog.fundely.co.jp/kanagawa/wp-content/uploads/sites/5/2023/01/blog_mamiya.gif)
第36回は、厚木循環器内科クリニック 訪問診療部(あつじゅん在宅)
管理栄養士の前場由梨様をご紹介いたします。
厚木循環器内科クリニック様の基本理念は
《すべての人が住み慣れた場所で安心して暮らせる社会になるために》
厚木で30年程、外来を中心に診療をしてきましたが、
通院が困難な患者様に対して計画的にご自宅に訪問し診療を行い、
緊急時には24時間365日対応できる訪問診療部(あつじゅん在宅)を
令和元年に設立されました。
現在、外来診療および訪問診療(訪問診療部)はそれぞれ専門の医師が
診療を行っています。
ここからは、前場様をインタビュー形式でご紹介いたします。
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1.管理栄養士を目指したきっかけ
小さい頃から食べることが好きだったこと、
人の役立つ医療職につきたいという思いがありました。
大学進学先をどうするか悩んだときに医療の現場で働く
「管理栄養士」がいるということを知り、目指すきっかけと
なりました。
2.業務内容
①外来診療
循環器疾患を主に風邪やその他生活習慣病などの一般内科まで
幅広く診療を行っており、それに伴い管理栄養士も
《心疾患に対する減塩食》をはじめとした、その他疾患
(糖尿病、脂質異常症、CKDなど)に対する
栄養指導を担当しています。
心疾患の治療歴が長い高齢の方も多く受診しており、
近年問題となっている心不全での低栄養状態の方の指導なども
増えています。
②訪問診療
当院の外来通院や他病院への通院が困難な患者様への
訪問診療を行っており、管理栄養士も訪問栄養指導を行っています。
訪問診療の対象疾患は心疾患・呼吸器疾患、終末期、神経難病など
多岐に渡っているため、管理栄養士も様々な疾患の患者様の食事に
携わらせていただいています。
3.在宅の栄養指導
主に当院で訪問診療を行っている患者様を中心に訪問しています。
当院以外の医療機関をご利用中の方で、ケアマネジャーなどから
相談があり栄養指導を開始することもあります。
当院では訪問診療開始時にMNA-SFでのスクリーニングを行って
おり、MNA-SFの結果や検査データ・嚥下状態などに基づいて
介入の必要性がある方をピックアップし、医師と相談の上、
訪問を開始しています。
今までにも栄養指導を受けたことがある方が多いため、
在宅ではより患者様の生活に即した継続できる指導内容を
心がけています。
ご自宅に訪問してお話することで、実際に患者様が
買い物に行っている場所から、使っている食材・食品や調味料など
食生活状況を確認しながら、具体的な指導をできる点は在宅
ならではの利点だと思っています。
さらに、患者様やご家族と一緒に調理を行い、
減塩食のポイントや嚥下食の作り方など様々なことができることに
やりがいを感じています。
また、訪問診療部での管理栄養士は、リハ栄養部に属しており、
リハビリ職員(PT・OT・ST)と密に連携が取れる環境にあります。
一緒に介入している患者様の情報共有や今後の方針の確認、
また管理栄養士が未介入の場合でもリハビリ職員が
栄養指導の必要性を感じた場合は相談があります。
医師・看護師やリハビリなど多職種で患者様を支えることができる
体制をとっています。
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4.管理栄養士として今後やりたいこと
私が当院での訪問栄養指導を始めて3年が経ち、
患者様から「来てもらってよかった」と言って頂くことも多くなり、
徐々に地域の方々にも、在宅での管理栄養士の存在や活動内容を
知って頂けています。
今後は、入退院時に医療機関とより迅速な栄養に関する情報交換を
行い、患者様がもっと在宅で暮らしやすい環境に整えることが
できればと思っています。
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前場様、ありがとうございました。
現在、厚木循環器内科クリニック様では、外来より
訪問栄養指導の件数の方が多いそうです。
高齢化社会となり、様々な事情で病院に行きたくても
通院できない方には在宅診療はとても助かりますよね。
実際に患者さんの自宅に訪問することで、病院では見えなかった
患者様の背景や実状が良く見えて、より具体的なアドバイスが
できそうですね。
チーム医療で、医師や看護師、リハビリ職員と連携を取りながら、
訪問に行くときは、お一人で車で向かうとのこと。
訪問診療の対象疾患は、多岐に渡るため、
幅広い栄養指導の知識が必要だと感じました。
在宅診療の需要は今後、増えていきそうですね。
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