平塚共済病院様

第33回は、平塚共済病院 管理栄養士の香川 哲也様をご紹介いたします。

平塚共済病院様は、大正8年に開設され、令和元年には創立100周年を迎えました。
当初は海軍共済組合の施設でしたが、現在は湘南西部における
地域医療支援病院となっています。

ここからは、香川様をインタビュー形式でご紹介いたします。

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1.管理栄養士(栄養士)を目指したきっかけ
 始めはスポーツ栄養に興味があり、専門学校に進学をしました。
 卒業後は給食委託会社に就職し、病院の厨房業務をしているうちに
 栄養管理にも興味が出てきて、病院の栄養士になりたいと思いました。

2.業務内容

 ①NST(Nutrition Support Team, 栄養サポートチーム)
  NSTとしてチーム活動を行い、他職種と連携することは
  良い経験になりました。
  7~8年程行った後、後輩に引き継ぎました。

 ②早期栄養介入管理
  現在は、ハイケアユニット(HCU:ICUから移されてきた高度治療室)の
  対象患者さんの栄養管理や栄養指導を専任として行っています。

 ③全体業務
  主任として栄養管理と、厨房を含め給食管理全体の業務や後輩育成などを
  行っています。

3.栄養科の特徴
 「直営給食」であることで、患者さんの要望をすぐに反映できるところが強みです。
 食材費が上がっていますが、美味しさと質を保つために
 直営だからこそできる工夫として
 生鮮食品を中心に活用し、冷凍食品の利用は少なめに、
 そしてロスが少なくなるよう臨機応変に調整をしています。
 手間をかけて仕込みをしたり、調理師さんの技術により
 「美味しい」と感じてもらえるよう
 調理師さんも加わって、メニューの考案をしています。

 「常に安全で思いやりのある食事の提供」を理念とし、
 給食係長の方針として「食べ慣れている王道の美味しい食事」を
 提供しています。
 患者様から嬉しいお手紙をいただくことも増えてきました。
 厨房との共有や連携も欠かさずにしています。

4.管理栄養士として今後やりたいこと

 これからは管理栄養士の病棟配置を、ゆくゆくは在宅も進めていきたいです。
 また、栄養士にとって「給食管理」も重要であることは大前提なので
 今後は「患者さんや病院のために『栄養科として』何ができるか」を考え、
 後輩にも歩んでもらえるような道を作っていきたいです。

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香川様、ありがとうございました。
 

価格を抑えながら、美味しさと質を保つために
仕込みに時間と手間をかけて丁寧に作られているそうで、
他の施設から来た調理員さんは、仕込みの多さに驚かれるそうです。

「給食だから」ではなく、「給食だけど」できる美味しいメニューの提供を
心がけているそうですよ。

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