聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院様【栄養指導見学】

先週、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院様にて
「病院で行われている栄養指導」の実態を学ぶために
栄養指導見学」をさせていただきましたのでご紹介いたします。

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聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院様は
1987年に設立され、大学の附属病院であると同時に、
横浜市の地域中核病院です。

現在、栄養部では月に入院患者様100~120名、
外来患者様400~450名程の栄養指導が行われています。

栄養指導室は、正面玄関を入ってすぐ右の
院内でとても立地の良い場所にあります。
病院として「栄養指導」に力を入れていることが伝わってきます。

今回私は、3件の栄養指導を見学させていただきました。

管理栄養士さんは初めてお会いする患者様でも、
約30分という限られた時間の中で信頼関係を築き
患者様の食事内容(量・味の濃さ・食べる速さ)や
運動習慣などのヒアリングを丁寧にしていました。

必要に応じて、栄養指導室にあるIN BODY(体成分分析装置)で
患者様の筋肉量や体水分量などを測定する患者様もいます。

血液検査の結果を患者様と一緒に確認し、
「成果がでていますよ!」「頑張っていますね!」など
声をかけていました。

減塩のポイントも3つに絞り、わかりやすく伝えていました。
一方的にならないよう患者様の理解度をはかりながら
患者様があせらずゆっくり、無理なくできる範囲で
食生活の改善を提案されていたことが印象的でした。

病院独自の資料に理想的かつ、
バランスの良い食事の目安量を記入し患者様にお渡しした後、
最後にまとめを行い、さらに質問や疑問点がないかを確認されていました。

患者様にとっても、有意義な時間だったと思います。

もう一つ印象的だったのは、栄養指導の中で「〇〇さん」と
随所で何度も患者様のお名前を呼んでいたことです。
お名前を呼ぶことで、患者様との心の距離が
近くなっていくと感じました。

食事療法は継続することが大切」となるため、
継続して栄養指導を受けてもらえるように
働きかけることも重要です。

退院後の患者様は、引き続き通院される方や
地域の「かかりつけ医」に通われる方など様々です。

食事療法の継続の大切さを患者様に理解していただき、
通院先がどちらになっても「栄養指導」を継続して受けてもらえるよう
管理栄養士には栄養の知識、栄養指導の技術だけではなく、
コミュニケーション能力が求められることを実感いたしました。

管理栄養士 田上ひとみ様

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最後になりましたが、
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院栄養部の皆様並びに患者様、
この度は、栄養指導を見学させていただき、
誠にありがとうございました。

今回学んだことは、ミールタイム栄養士の栄養指導力が
レベルアップするよう、共有させていただきます。

また、栄養指導で使いやすい資料媒体を目指し
よりたくさんの方に役立つ「ミールタイム」カタログを
作っていきたいと思います。