大阪掖済会病院様

先週神奈川支社のブログがスタート致しましたが、
大阪支社でも医療機関紹介ブログを月に2回更新してまいります。

医療機関にお勤めの栄養士様が、
どんな思いで患者様に接していらっしゃるのか、
そして、それぞれの病院様の特長なども併せて、
ご紹介をさせていただきます。
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第一回目は、大阪掖済会病院様をご紹介いたします。
大阪掖済会病院様は、創立100年を超える地域密着型の病院様で、
「掖済の心で思いやりのある医療を実現する」を
理念とされていらっしゃいます。

管理栄養士の河野 容子様にお話しを伺いました。

河野様は2020年に入職されるまで、特養や保育園でのご経験が長く、
臨床現場での様々な課題に直面されて、
この3年間日々奮闘されていらっしゃいます。
お話の中で特に印象的だったのが
「栄養指導の継続率を高める」ための取り組みです。

入職された当時は、患者様の継続的な指導の件数が少なく、
入院中に栄養指導に携わっても、退院された後は
フォローができていないことが多くあったそうです。

そんなときに、循環器科の先生から
「栄養指導は継続しないと意味がない。もっと積極的に」
アドバイスされたそうです。
“どんどん栄養士からアプローチしないとダメ!”と
背中を押していただいたことがきっかけで、
河野様から患者様へ歩み寄り、声をかけるよう働きかけたそうです。

患者様から、
「栄養指導を受けると怒られると思っていた」
そういわれたことがきっかけで、極力堅苦しくないように、
あれダメ、これダメという栄養指導ではなく、
どうやったらその患者様が行動に移せるかを考えて、
気さくに話すように心がけていらっしゃいました。

その結果、2019年から比べて
2022年の栄養指導件数全体数が1.5倍になり、
特に外来指導件数部分が、
顕著に件数が伸びてきているそうです。

私も日々の栄養相談で感じることがありますが、
まず、この人(栄養士さん)の話を聞きたい!会いたい!と
思ってもらわないと、いくら凄い知識を披露したところで、
継続には至らないと思っています。
人と人との繋がり、信頼関係だと思うので、
この3年間コツコツと積み重ねてきた結果ではないかと、
お話を伺い強く感じました。

また、そういった実績を数字で表していくことで、
多職種の方にも、栄養士の活動を
認めてもらえるようになってきたそうです。

河野様のお話の節々に、【感謝】という言葉がよく出てきます。
「自分一人ではできなかったけど、周りの方がこういう機会を与えてくれた」
「相手を尊重する」「感謝の気持ちを言葉にする」
“周りに対する感謝の気持ちがないと仕事の連携も取れないので、
周りに感謝して患者さんに喜んでもらいたい!
ここはブレずにこれからも取り組んでいきます!”
という河野様の笑顔が、とても素敵でした。

最後に、今回の取材の中で患者様との素敵なエピソードがありました。
以前は病院給食に対する投書であまり良い意見がなく、
何とかしなければと、給食の改革にも取り組んでいらっしゃいました。
そんな改革の中で、過去最高のお褒めの言葉を退院時に
投書してくださった患者様がいらっしゃったそうです。

その患者様が、次に来院されるタイミングで、
直接外来にてお礼をお伝えされました。
その際、患者様からも改めてお礼を仰っていただけて、
その場で涙が止まらなかったと語ってくれました。
「緊急で入院した病院だったけど、
こんなに寄り添ってくれる栄養士さんがいる病院でよかった」
病院宛にメールを送ってくださったそうです。
そんな素敵なエピソードも、
ぽろぽろと嬉し涙を流しながらお話してくださり、
感動して私までもらい泣きをしてしまいました。

栄養士業務は裏方になりがちですが、
日々こうした熱い思いをもって、
患者様に接している栄養士様がたくさんいらっしゃいます。
そんな栄養士様たちのお力になれるよう、
そして食事でお困りの患者様の手助けになるよう、
弊社もこれからも一緒に取り組んでまいります。

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