鶴巻温泉病院様

第17回は、医療法人社団三喜会 鶴巻温泉病院
管理栄養士 原田 知奈様をご紹介いたします。

鶴巻温泉病院様は、秦野市にある回復期、緩和ケア、介護医療院を含む
557床の慢性期多機能の病院です。

ここからは、原田様をインタビュー形式でご紹介致します。

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1.管理栄養士を目指したきっかけ

 幼いころからお菓子が好きで、将来は食品関連の仕事に
 就きたいと思っていました。

 中学生から高校生の時に、部活動で陸上競技(走高跳)を行う中で、
 食事の大切さに気がつき、そのことを他者に伝える立場になろうと
 思いました。

2.業務内容

 入院患者さんの給食管理業務と栄養管理業務を行っています。

 回復期病棟(53床)を担当しており、疾患や摂食嚥下機能、
 リハビリテーションを含む身体活動量等に応じた
 栄養ケアプランを立案しています。

 日々のラウンドでの気づきや食事の摂取状況、
 リハビリテーションの状況、体重推移、血液検査結果、
 多職種で行う栄養カンファレンスでの検討をもとに
 食事調整および栄養ケアプランの修正を行っています。

 そして、退院後も切れ目のない継続的な栄養管理を行えるよう
 栄養相談の実施や訪問栄養の紹介、
 かかりつけ医やケアマネージャーへの
 栄養情報提供書の作成に努めています。

 また、チーム医療の一員として、嚥下回診や褥瘡回診、排便回診、
 退院調整ミーティング等にも参加し、医師や看護師、
 リハビリスタッフ、ソーシャルワーカー等と連携しています。

3.栄養科の特徴

 当院は、1人1病棟を担当しており、患者さんと顔が見える関係性や
 信頼関係の構築がしやすく、リハビリテーションの状況や
 日々の体調の変化に応じた細やかな食事調整に努めています。

 また、給食委託会社と連携して定期的にイベント食を提供しています。
 当日は、給食委託会社のスタッフと一緒にラウンドを実施し、
 患者さんの声を聞いています。
 患者さんよりいただいた意見や残食量をもとに、
 盛付や調理方法を検討するなど
 次回以降のイベント食に活かしています。

4.管理栄養士として今後やりたいこと

 栄養管理の質の向上と、退院後の食事支援に力を入れたいです。

 適切な食事療法を退院後も継続することで、
 ADLの維持や再入院の予防に繋がるのではないかと考えます。
 回復期病棟においては患者さんと関われる期間は最長6ヵ月であり、
 限られた期間で個々に適した食事療法の確立と行動変容を
 促す必要があります。
 そのためには、経過に応じた細やかな食事調整や、
 患者さん、ご家族とのコミュニケーションが重要であり、
 日々の関わりを大切にしていきたいです。

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原田様、ありがとうございました。

管理栄養士が1病棟に1人ずつ付き、患者様とのコミュニケーションを
とりながら状況に合わせて食事調整を行っていることは理想的ですね。

また、鶴巻温泉病院様には、なんと温泉大浴場があり、
身の周りのことがご自分でできる方で、主治医の許可がある方は
入ることができるそうです。
入院生活の中で源泉の温泉に入ることができるのは
患者様にとってとても嬉しいことですね。

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