川崎幸病院様

第22回は、社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院の管理栄養士
山口 美稀様をご紹介致します。

川崎幸病院は法人理念である「患者主体・断らない」に
徹底的にこだわり、求められる以上の医療を提供するための
組織改革を進めています。

ここからは、山口様をインタビュー形式でご紹介致します。

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1.管理栄養士を目指したきっかけ

 私が小さな頃に、糖尿病を患いながらも、
 とてもアグレッシブだった祖母が
 ある時脳梗塞で倒れ、半分麻痺が残って一人で
 生活をすることができなくなってしまいました。
 そこから母が、糖尿病の食事療法を独学で猛勉強し、
 実施したことで、それ以降祖母は大きな病気もなく、
 次第に良くなっていく姿を見て、
 「食事」は病気の予防や再発防止、心身の健康にも関わり、
 生まれてから一生、すべての人に活かすことができると思いました。
 食や健康に携わることができる「管理栄養士」という職業を
 高校生の時に知り、目指しました。

 今年度の4月に転職し、ずっと希望していた
 病院栄養士となりました。

2.業務内容

①病棟専従
 腎臓内科を中心に、大動脈外科と脳神経外科の一部を担当していて、
 アレルギーの聞き取り・禁止食品の対応や、ミールラウンド時に
 口腔内や食べ方のチェック・喫食量を確認し、
 栄養管理へ繋げています。
 また、退院の方に合わせて個別栄養相談を行います。

②チーム医療
 先輩の指導のもと、腎臓病内科のNST、退院時のカンファ、
 褥瘡回診に参加しています。

3.栄養科で力を入れていること

 ①病院食(患者食・職員食)の提供
  委託の方と連携して、患者食では月に何度か
  行事食を行っています。

 〔こどもの日〕

 〔文化の日〕

 ②チーム医療

  ■早期栄養管理加算
   心臓外科、大動脈外科、循環器内科で毎日行っています。
  ■褥瘡回診
  ■NST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)

 ③病棟常駐
  常に患者さんの状態を把握できるよう、
  業務時間の大半を担当の病棟で過ごし、
  医師など多職種と連携して
  「患者さんにとってどうしたら良いか」ということを考え、
  栄養管理を行っています。
  多職種とコミュニケーションをとりながら、
  相談もしやすい環境です。

 ④管理栄養士の教育体制
  入職1年目から3年目まで「栄養科教育プログラム」が組まれていて
  新卒でも既卒でも、教育担当が付き、しっかり学ぶことができます。

 4.管理栄養士として今後やりたいこと

  一つの目標として、「病態栄養専門管理栄養士」の資格を
  取得したいと思っています。
  働いて実感したのは、急性期の栄養管理は、
  「初動」が特に大切だということです。
  正確な知識を、他職種に自信を持って提案できるよう
  精進していきます。

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山口様、ありがとうございました。

病院のホームページに「栄養科教育プログラム」が公開されていて
管理栄養士の教育体制が整っていることに驚きました。
新卒でも既卒に関わらず、教育担当の先輩についていただけるなら、
病院栄養士として一層成長ができそうですね。

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    ◇◆お知らせ◆◇

栄養学科の学生のための就職セミナー「栄未来2023」が
11月19日(日)13:00~オンラインで開催されます。

栄未来とは10分野の様々な業種で活躍する管理栄養士から
栄養学科の学生に熱いメッセージを届ける就職セミナーです。
栄未来には、栄養士の頑張りで、時代を切り拓き、
社会をより豊かにしていきたいという
栄養士が未来を切り拓く」という意味が込められています。

病院、給食委託会社、保育園、薬局、介護施設、スポーツ栄養、国際、
食品メーカー、フリーランス、そしてファンデリーの10分野で
それぞれ活躍している管理栄養士様の講演が聞けます。

対象は2025年3月卒業予定の栄養学科の学生です。

これから就職活動をする中で、
「管理栄養士、栄養士として働きたい」という全ての人に
参加していただきたいです。

必ず糧になり、役に立つと思います。

1度きりの就職セミナーです。是非ご参加ください。
https://www.fundely.co.jp/eimirai

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下記ブログもよろしくお願い申し上げます。
赤羽ではたらく栄養士たちの日記
大阪で働く栄養士の医療機関紹介ブログ
AKABANE TECH BLOG
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