海老名メディカルプラザ様
2023年5月10日(水) 18:00第9回は、社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス
海老名メディカルプラザの管理栄養士 清水 陽平様を
ご紹介いたします。
海老名メディカルプラザ様は、
18の診療科があり専門性の高い検査や治療から、
一般的な診療まで幅広く対応できる、
大規模な外来専門のクリニックです。
個人栄養指導は令和3年度の平均が月560件程度で、
そのおよそ半数は糖尿病センターからの依頼となっているそうです。
ここからは、清水様をインタビュー形式でご紹介いたします。
Q1.管理栄養士を目指したきっかけ
高3の夏にサウナスーツを着て、
とにかく走って瘦せたことで、
夏休み明けに学校で「痩せた?」と言われて嬉しくなり、
今度は食事をとらなくなりました。
ご飯を食べないと無気力で殻に閉じこもるようになり、
その後大学受験に失敗し、浪人。
「食事をとらないこと」は
不必要なダイエット方法であることに気が付きました。
「食事の大切さ」を実感し、
「管理栄養士の資格」がとれる大学へ進学を決めました。
Q2.業務内容
①外来栄養食事指導
生活習慣病、化学療法、小児肥満、離乳食の相談など
対象者は赤ちゃんから高齢者まで幅広いです。
②(介護保険)在宅訪問栄養指導
現在の頻度は月1回程度です。
緩和ケアでは「好きな物を食べたい」という方が多いので
介入のタイミングが難しいと感じています。
Q3.栄養科で力を入れているところ
常勤と非常勤の管理栄養士がいますが、
特に女性が多いこともあり、
例えば、お子様が体調不良で
急にお休みをしなければいけなくなっても、
「お互い様精神」で、誰かがサポートをするようにして
働き続けられる職場づくりをしています。
Q4.管理栄養士として今後やりたいこと
①外来栄養食事指導
現在はドクターからの依頼による予約制で
来院患者さんが1日約850人いる中で、
栄養指導を受ける人は最大でも30人(3.5%)です。
栄養指導の予約は多い日と少ない日があり、
予約が少ない時、栄養士は「待ち」の状態になっています。
しかし、例えば車椅子の方や杖をついている方などを始め
低栄養やサルコペニア、フレイル予防などを含めて
栄養のことで困っている患者さんが、
来院時にもっといるはずです。
ドクターから栄養指導の依頼がなくても、
栄養士が外来に常駐し、一定の条件に当てはまる方は、
診察前後の待ち時間を使って
栄養士から患者さんに声をかけて、
その場で栄養指導ができるようになればいいと考えています。
栄養指導件数も増えて、患者様もより健康になれば良いので
実現できたらいいなと思っています。
②在宅訪問栄養指導
現在は、院内のドクターの依頼で
在宅訪問栄養指導を行っていますが、
院内だけではなく「訪問栄養指導」をやっていることを広め、
周辺の訪問診療をしているクリニックなどからも
依頼をもらえるようにしたいです。
働き手として、例えば育児などでフルタイムでは働けない
「潜在栄養士(と呼んでいます)」の中で、
短時間でも栄養士として働きたいという方々を集めて
いつでも管理栄養士が
訪問スタンバイOKとなる体制を作りたいです。
短時間でも潜在栄養士が働くことで、
収入を得て地域経済活性化に繋がったり、
気分転換にもなり、家庭円満にも繋がると考えています。
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清水様、ありがとうございました。
栄養士が「待ち」の姿勢ではなく、
外来に常駐して自ら患者様に声をかけて
どんどん栄養指導をできるように。
また、院外からも依頼を受けて、
潜在栄養士に在宅訪問栄養指導で
活躍してもらう仕組みづくりを。
という大きな2つの「やりたいこと」を掲げていただきました。
確かに、来院する患者様の数に対して
現在栄養指導数はほんの数%ですし、
栄養指導が必要な方はもっとたくさんいると思います。
低栄養やサルコペニア、フレイル予防の栄養指導件数も
もっと増えれば健康寿命が伸ばせそうです。
潜在栄養士にも活躍していただきながら、
日本社会全体で、栄養指導がもっと身近なものとなり、
より健康になる人が増えると良いですね。
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赤羽ではたらく栄養士たちの日記
大阪で働く栄養士の医療機関紹介ブログ
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