聖隷横浜病院様

第29回は社会福祉法人聖隷福祉事業団 聖隷横浜病院
管理栄養士 舩越 由衣様をご紹介いたします。

「最高の1スプーンをめざして~その人らしくあるために~」という
聖隷栄養部門の基本理念を土台とし、栄養課さんでは、
利用する方を尊重した安全で質の高い食事の提供と栄養管理を目指し、
フードおよびクリニカルサービスに取り組んでいるそうです。

ここからは、舩越様をインタビュー形式でご紹介いたします。

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1.管理栄養士を目指したきっかけ
 管理栄養士養成課程のある大学の付属校に通っていたことで、
 「管理栄養士」という職業を知り、勉強してみたいと思いました。
 大学進学後、「臨床栄養学」の勉強が楽しかったので、
 「病院管理栄養士」に興味を持ちました。

 病院実習を通して、給食業務が
 病院の栄養管理の基盤になると感じたことで、
 「直営」で給食運営をしている病院を中心に就職活動をしました。

 聖隷福祉事業団の施設見学に行った時の印象が決め手となり、
 病院管理栄養士になることを決めました。

2.業務内容
 ①フード業務
  直営で給食運営をしているため、
  盛付作業や嚥下調理等の厨房業務を行います。
  また、献立作成や調整の業務にも携わります。

 ②クリニカル業務
  外来栄養相談と病棟栄養管理業務を行います。
  外来栄養相談では、糖尿病、高血圧症、CKD(慢性腎臓病)など
  様々な通院患者さんの栄養相談を行っています。

  病棟栄養管理業務では、対象病棟のミールラウンドを行い、
  NSTカンファレンスでNSTスクリーニング該当の患者さんや、
  栄養状態に問題のある患者さんに対して
  栄養管理の方針を検討します。

  また、入院中の患者さんに対する栄養相談や
  通院透析されている患者さんへの栄養指導も行っています。

3.栄養課の特徴
  直営で給食運営をしていることです。
  実際に厨房業務に関わることで、
  提供している病院食について
  患者さんにしっかりと伝えることができます。

  また、患者さんからの意見や食事調査の結果を
  献立にスムーズに反映することができます。

  見た目や味付けについて検討する
  「献立班」が定期的に献立を見直し、献立変更や調整をして、
  病院食の満足度の向上に取り組んでいます

  当院には「かもめ食」という
  化学療法対応の食事や特別メニューがあり、
  食欲不振の患者さん等の要望に応えることができる
  工夫もあります。

〈秋献立〉普通食

〈お正月〉普通食

〈ひな祭り〉普通食

4.管理栄養士として今後やりたいこと
  管理栄養士3年目の頃から、
  腎疾患を専門にした管理栄養士になりたい
  という目標があります。
  当時の上司や先輩の姿から
  このような目標を持つようになりました。
  腎疾患に関する知識を深めるために
  専門資格(腎臓病療養指導士)取得に挑戦中です。

  また、当院には「そらまめチーム」という
  CKD患者さんをサポートするためのチームがあるので、
  チーム活動を通して色々なことを経験していきたいと
  思っています。

  他にも、病態全般の
  栄養管理に関する知識を深めていきたいので、
  課題を感じた内容のセミナーや
  資格取得を目標にして学会参加、
  先輩のNSTカンファを見学して
  提案内容や方針について教えてもらう等
  日々勉強の毎日がとても楽しいです。

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舩越様、ありがとうございました。

お食事が彩り良く、とても美味しそうです。
患者様のお声が反映されやすいことは、直営給食の良い点ですね。
管理栄養士や調理師で構成される「献立班」を作り、
日々改善することで、美味しい給食を提供し、
患者様から「美味しかった」と言ってもらえることが、
舩越様は嬉しいそうです。
手作りの美味しい給食提供に力を入れていらっしゃることが
伺えました。

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下記ブログもよろしくお願い申し上げます。
赤羽ではたらく栄養士たちの日記
大阪で働く栄養士の医療機関紹介ブログ
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