神戸海星病院様

6月も早いもので後半に突入です。
気温もぐんぐん上がってきておりますので、
熱中症対策をしていきましょう!

本日は、神戸海星病院様をご紹介致します。
管理栄養士の松岡良平様にお話を伺いました。

以前松岡様には、ミールタイムの「はなまるメニュー」にご協力いただき、
病院オススメのレシピをミールタイムのお食事として
再現させていただいたことがございます。

神戸海星病院様では、直営で給食を運営されていらっしゃり、
ご提供されるお食事の工夫点や、拘りについて色々とお話を
伺うことが出来ました。
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朝食の『一汁三菜』にこだわる

病院の給食、特に朝食の提供については、
『一汁三菜』を意識されていらっしゃり、朝ごはんだからこそ、
しっかり召し上がっていただき、
元気な一日のスタートが切れるようにと
心を込めて作られています。

病院では、人工関節センターがありますので、
整形外科の手術を受ける患者様も多くいらっしゃいます。
入院中にリハビリをされますので、
体力不足にならないように、エネルギーや
たんぱく質など、しっかり栄養を摂っていただく必要があります。

今回、特別に実際の給食も拝見させていただきました。
こちらは1700kcal/日目安の方の夕食です。

試食させていただきましたが、
味のメリハリがあり、塩分摂取量が1食2g前後になりますが、
しっかりした味や風味を感じて、満足感のある1食でした。

またお話の中で印象的だったのが、
「この病院の食事が、人生最後の食事になるかもしれない方が
いらっしゃるので、そう思って心を込めて作っている」

という松岡様の一言です。
仰る通り、病院で最期を迎える方もいらっしゃるかもしれない。
そう思うと、“この食事美味しかったな”と思っていただけるように、
1食1食拘って作られていらっしゃる、栄養部の皆様の思いが
伝わってまいりました。

最近、委託給食から直営に変わられたことで、
ダイレクトに食事に対する患者様からの声が入るようになり、
色々と試行錯誤をしている最中だとお話してくださいました。

私達もメニュー開発の際は何度も試作を重ねて、
色味だったり味つけを改良してまいりますが、
神戸海星病院様のように、目に見えないですが、
召し上がる方を思い浮かべて、今後も開発を進めてまいります。
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「言葉に表せない言葉を拾う」

最後に、栄養士の育成についても語ってくださいました。
栄養指導では、毎回この先生の話を聞きたい!と
思っていただかないと、継続的な栄養指導はなかなか難しいものです。

患者様の顔を見てお話していると、
言葉だけではなく、顔色であったり、声の大きさ、ハリ、
そういったところから色々と情報を得ることが出来ます。

知識を押し付けるだけでは、自己満足に過ぎません。
患者様とのコミュニケーションが取れてこそ、
初めて栄養指導が出来ますので、
栄養士の大先輩の言葉として、松岡様の言葉は大変響きました。
患者様も納得しないと、なかなか改善しようと取り組んでもらえません。
私達も、お電話でのやり取りですが、
声でのコミュニケーションを大切に今後も取り組んでまいります。

病院様では、栄養指導以外でも外来の待合のところにも
設置してくださっています。

このラックの目の前にソファがあるのですが、
その座ったときの目線に併せて、カタログを下段に
設置してくださっていました。
細かな心配りにいつも感銘を受けます。

今回も栄養部の皆様には大変久し振りにお会い致しましたが、
温かく迎えていただけて、嬉しかったです。
貴重なお時間をありがとうございました。
相手の気持ちを考え、細かな心配りが出来るサービスを目指し、
私達も日々精進してまいります。

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