神奈川リハビリテーション病院様

第7回は、神奈川リハビリテーション病院の管理栄養士、
森田 雪水(ゆきみ)様をインタビュー形式でご紹介いたします。

厚木市に所在する神奈川リハビリテーション病院は、脊髄損傷、
脳外傷、骨・関節疾患、小児神経疾患、神経難病等の治療と訓練により、
早期社会復帰に向けたリハビリテーション医療を行っています。

————————————————————————–

Q1.管理栄養士を目指したきっかけ
  5歳の誕生日に、両親から「包丁」をプレゼントしてもらい、
  料理を作ることがとても好きになり、食べることも好きになりました。
  中学3年生で進路を決めるときには、「食に関わる仕事をしよう」と
  決めていました。
  その後、神奈川県立保健福祉大学 栄養学科へ進学し、
  管理栄養士となりました。
  今でもその時にもらった包丁を使っています。

Q2.管理栄養士としてのやりがい
  病院に入職して3年になり、現在は脳血管疾患の病棟を担当しています。
  「経管栄養」で入院・転院してきた患者さんが、様々な職種の方が
  関わりながらリハビリを行い、3食「経口」で食べられるようになり、
  患者さんから「〇ヶ月ぶりに食べられて嬉しい」と言ってもらえた時は
  管理栄養士としてお手伝いができたと思える瞬間です。

Q3.栄養科の特徴・力をいれているところ
  一般食の他に特別治療食としてエネルギーコントロール食、
  蛋白コントロール食、脂質コントロール食があります。
  「回復期」の病院なので、筋力アップのため「高たんぱく食」も用意しています。
  比較的若い方や、一般食では量が足りない方、回復が早く動ける方が
利用されています。  
  
  給食調理は全面委託しているので、病院の管理栄養士はできるだけ
  病棟に赴いてリハビリスタッフや医師、看護師などと連携をとりながら
  患者さんと直接関わり、寄り添えるよう心がけています。

Q4.ミールタイムの良いところ
  ①塩分2.0g未満
   意外と、塩分制限のある宅配食は多くないです。
   脳血管疾患をお持ちの患者さんにも心配なく紹介できます。
  ②豊富な種類
   「ヘルシー食おかずのみ」だけでも77種類と豊富。
    季節によってメニューが変わるのも良いです。
  ③目次ページの目盛り
    最近発見したのですが、ミールタイムカタログの目次ページ(3ページ)に
    目盛りが付いていて、お弁当の容器のサイズが
    わかるようになっています。
    患者さんにサイズを伝えるときに便利です。

  栄養指導をする時は、まず始めに「退院後の食事の準備」について、
  ご自身またはご家族が調理するか、宅配食を利用するかの意向を
  患者さんに伺っています。
  現在、脳血管疾患病棟を担当していることもあり、
  「前から考えていたけど、今回の入院をきっかけに
   宅配食を利用してみたい」という患者さんもいるので、
  ミールタイムを紹介しています。

Q5.管理栄養士として今後やりたいこと
  この4月から、NST(Nutrition Support Team, 栄養サポートチーム)の
  担当として本格的に活動を始めます。
  より専門的な介入ができるようになりたいです。

—————————————————————————–
森田様、ありがとうございました。
のちに管理栄養士を志すきっかけとなった、5歳の誕生日プレゼントを
今も大切に使っていらっしゃることに感服致しました。
料理が好きなことが、食べることが好きに繋がり、
もっと料理が好きになり、もっと食べることが好きになる。
森田様の素質もあったのでしょうが、素敵ですね。

このお話を聞いて、自分の子供達にも包丁をプレゼントしてみたくなりました。
とても偏食な子もいるので、一緒に料理をしてくれて、
食べることが大好きになってくれたら嬉しいです。
————————————————————————
下記ブログもよろしくお願い申し上げます。
赤羽ではたらく栄養士たちの日記
大阪で働く栄養士の医療機関紹介ブログ
AKABANE TECH BLOG
————————————————————————